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インフラの適正料金を考える

コラム 2021.10.04

水道料金、下水道使用料の適正化をするにあたり、「適正な料金とはなにか」を考えることと、過去・現在・未来の事情を見える化することが大事です。

では、適正な料金とはなんでしょうか。
水道・下水道などのインフラにおける事業運営の課題は、大きく3つ。

・持続可能性を確保するための事業方針の明確化
・安心・安全のための維持管理の計画
・災害を主とした危機管理対策

これらを軸として、経営課題に向き合うこととなります。

ただし、同じインフラといっても、水道料金と下水道使用料では似て異なる経営課題を抱えています。

水道料金は、施設の老朽化に伴う設備の更新投資費用の確保が必要です。
下水道使用料は、そもそもが赤字という前提のため、赤字補填は一般会計からの繰入金で賄われ、市やまちの財政リスクになっています。そのリスクの増大化を食い止める必要があります。

経営課題の細部の違いで、適正料金の算定の基準や、エビデンスの作り方も変わってきます。

その上で、なぜ料金を値上げしないといけないかという事情を、過去・現在・未来に渡って見える化し、エビデンスを作ることが重要です。
また、料金改訂は一回限りではありません。
未来の人口減少による赤字増大に対する値上げをにらんだ、長期的・断続的な料金改訂の可能性をフォローする必要もあります。

フリーフライトでは、事業運営や経営の課題の整理、多様な状況の変化と適正な対策を検証する多角的なシミュレーションの実現をお手伝いいたします。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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