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上下水道の料金改定には緻密な計算とシミュレーションによる「シナリオ」が必要です
公営企業の上下水道のご担当の方々は、ちょうど料金改定でお悩みの時期ではないでしょうか。
物価の上昇によるコスト増や、人口の減少と、厳しい財政状況の自治体が多い中、経営の持続可能性、破綻しないようにするためには、料金の値上げが必要なタイミングというのは必ず出てくることでしょう。
水道と下水道は一対の存在で、どちらもライフラインとして重要な役割をになっていますが、一般財源を注ぎ込むにも限界があるのが現実です。
公共料金において、値上げの理由として唯一正当性を持ち得るのは、資金繰りが困難だということのみ。
そんな料金改定ですが、その正当性をしっかり伝えるための「シナリオ」が必要です。
今、どういう費用(固定費・変動費)がどう変動しているか。
今、どういう収入(基本料金・従量料金)で賄われているか。
緻密な計算で現在と将来のシミュレーションを示し、値上げの必要性を説明する。
そして、具体的な金額を示す。
そうした「シナリオ」を持って、住民に説明する必要があります。
「シナリオ」作成の際、意識するべきポイントは以下5つです。
1)
簡易水道・下水道及び集落排水事業においては、一般会計繰入金に依存しているため、施設の将来維持費を料金に見込むことはほぼ不可能である
2)
公共料金である特性から、市場価格を重視しなければならない
3)
使用者の公平性の観点から、従量課金の制度見直しこそが収益構造の適正化の礎となる
4)
会計データを使った精緻な計算で将来をシミュレーションしなければならない
5)
試算結果から資金繰りが悪化する場合が、最終的な値上げの動機として正当性となる
経営改善のために努力可能な領域がほとんどなく、かかるコストがそのまま価格に跳ね返る公共インフラ事業において、値上げは断続的に続くという前提で考えないといけません。
これらのポイントを押さえて臨まないと、今後情勢に応じた値上げができなくなってしまいます。
「シナリオ」作成のベースとなる計算やシミュレーションには、専門的な会計知識が必要です。
ぜひ、会計知識が豊富なアドバイザーをご利用ください。フリーフライトでは、さまざまな規模の自治体を見て来た経験から、市町村による事情を鑑みたシナリオ作成をお手伝いできます。
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